メディア寺子屋について

共に学びあう「寺子屋」
 単なる講演会と違う点は、受動的な「講演会」ではなく「寺子屋」として参加者同士、時には参加者と講師までもが共に学びあえる場を目指している点にあります。具体的なプログラムとしては、まず前半に90分程度で講師にお話を伺い、その回のテーマに沿った知識を身につけてもらいます。そして後半の90分には、少人数の班にわかれてのグループディスカッションとプレゼンテーションを行います。このねらいは、講師から受けた情報や刺激をその場で話し合うことは、一人で考えるよりも問題の理解に関して非常に有効である、という考えに因っています。
 また、普通の「講演会」や大学などの授業では、他人がどのような問題意識を持ち、どんなことを考えているかは全くわかりません。顔が見えないから質問や反応がしづらい妙な磁場が形成されてしまいます。畢竟、話は一方的に受けるだけで、欠伸が出る、という悪循環に陥ることでしょう。一方的な講演では、たとえ内容が充実してたとしても、いくらか判然としない未消化の部分が残るはずです。しかし、話を聞いた時点でその場にいる人間と議論を交わすことで、未消化の部分を解消し、講演の内容を何倍にも膨らませることができるのではないでしょうか。
 重要なのは「その時、その場所で」ということです。議論自体はその後、別の場所でも出来るわけですが、それでは効果が薄い。さっきまで話を聞いていた隣の人に直接、face to face でコミュニケーションをとること、これこそが重要であると考えてこのような形式で運営しております。

多目的に活用できる「場」
 確かにテーマはメディアであるし、参加者の方にはメディアについて考えて頂きたいわけですが、それはあくまで入り口であって、メディアを取っ掛かりに様々な方向に興味・関心を拡げてもらえればと考えています。変なカタチでメディアにとらわれる必要は無いだろうし、様々なことに興味を持ち批判的に学ぶことこそが真の意味でのメディア・リテラシーなのではないでしょうか。メディア寺子屋は「ジャーナリスト養成学校」ではなく、メディアを通して興味・関心を広げるきっかけの「場」を提供したいと考えています。
 また、学びあうことに留まらず、具体的な行動を呼び起こしたいとも考えています。参加者同士に限らず、講師までもが「寺子屋」としてともに刺激を受けて,学びあえる場を提供することで、人々の出会いやコラボレーション、クリエイションの誘発を目指していきます。メディア寺子屋をきっかけとしてさまざまな活動を創出していきたいと考えています。
 具体的なコラボレーションの結果としては、竹村真一氏との「ELP(Earth Literacy Program)」プロジェクト(その一つとして尾道市の「どこでも博物館」)や、元木昌彦氏との「編集者の学校Web」プロジェクトが、現在進行中です。

気軽な参加を!
 メディア寺子屋は「初心者向け」の場所を目指しています。メディアについて学術的に深めるという点に目的があるわけではなく、「いま、一番面白い(interesting)こと」を紹介したいと考えています。就職活動のネタ探し、仲間集め、自分の将来を考え直すために、など参加理由は何でも結構です。私たちは「場」を提供するだけです。こうなったら良いな、とは考えていますが、この場所の使い方は参加者の方に委ねられています。学習の場と割り切って利用することもできますし、出会いのために活用することもできます。まずはどういう場所なのか確認してみてください。きっといい刺激を受けることができると思います。